真の芸術にとって過去のマニュアルとは足枷でしかないが、しかしそれなら「どうやって」「何のために」知識や技術を社会へ伝播・継承させるのかという現代の美術組織体系に対する問いかけを感じるストーリーであった。私見では自分だけの芸術を悟るきっかけを提示するだけでも薬指の存在意義は十分ある方だと思っているが、一つの理由だけでは御せない現実も多い。正しさと間違いを比較する過程から生まれる困惑。社会秩序と本能の葛藤。アンビヴァレンツ(Ambivalenz)。君の完全さに欠点があるとすれば、それはまさに君が完全にしかなれないという部分なのだよ。この文章形式の“作品の”評価はAとする。また一層とエロくなったな、ムルソー。
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